アライドアーキテクツとメタデータ、ビッグデータ分析活用を支援

14 8/25号

 アライドアーキテクツとメタデータは、企業のマーケティング支援を目的としたビッグデータ分析サービス「ソーシャルアナライザー」を開始した。アライドのマーケティングサービスのリソースと、メタデータの解析エンジンを活用し、アンケートの実施からシステムと専門人材によるテキストの分析、問題解決案の提示までトータルで提供する。アンケートは、自由記述形式で行え、そのほかにもコンタクトセンタ―やWebに寄せられたユーザーの声も分析できる。今後は、アライドのマーケティングプラットフォーム「モニプラ」に実装してサービス展開する予定となっている。
 アライドアーキテクツは、フェイスブックやツイッターユーザーを対象としたソーシャルメディアマーケティング基盤のモニプラを活用し、アンケートデータをもとに企業のソーシャルメディアマーケティング支援事業を行っている。
 そこで同社は、ビッグデータ事業拡大を目的として、独自のテキスト解析技術を持つメタデータと2月に資本・業務提携を結び、共同で新しいサービスの開発を進めてきた。その成果の一環として、今回双方の技術とリソースを組み合わせた「ソーシャルアナライザー」をリリースした。
 ソーシャルアナライザーは、主にB―C企業のマーケティング担当者や商品開発担当者向けのサービスで、フェイスブックを活用したアライドのモニプラ上でのアンケート調査や、すでに自社に蓄積されているユーザーの声から、知見を発掘するものとなる。
 メタデータの自然言語処理ロジックにより、日本語の文章の文脈から思考や感情、ネガティブとポジティブなどの分析軸により数段階で細かく判定し、精度の高い分析が行える。
 サービスは、アンケート内容の選定から実施、データ分析、レポート作成、マーケティング戦略策定支援までニーズに応じて対応する。すでに個別に数社への導入が決定しており、広くパッケージ展開できると判断してサービス化した。「年内には10社での稼働が見込める」(アライドアーキテクツ開発本部近藤俊太郎ビジネスプロデューサー)としている。
 最終的に同サービスは、アライドのモニプラに汎用的な分析ツールとして実装され、そのほかにも開始されるサービスと併せてクラウド提供される計画となっている。ユーザーへのサービス提供のほかにも、ITベンダー向けにソーシャルアナライザーのサービスや技術、エンジンを提供することも可能で、ビッグデータビジネスを展開するSIパートナーも募集している。

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