リコーが中小企業のIT化を総合支援

08 1/21

  リコーは、中堅・中小の企業や事業所の事業活動にITが深くかかわっている現状を踏まえ、IT機器を預かるハウジングに加え、サーバー監視や運用代行などのサービスをパッケージにして事業継続(BC)対策を総合的に支援するサービス「エンタープライズマネージドサービス・ハウジングパック」を開始した。中堅・中小企業のIT化は政策としても推進されているが、実際にその支援を行うITサービス会社が少ないことから、中小企業などにコピー機器などで多くの顧客を持つリコーが名乗りをあげたもの。同社にとって戦略的なビジネス展開となる。

 同社はこれまで、企業向けのIT支援サービスとして、導入からセキュリティ対策、BCMまで提供する総合メニュー「ITキーパー」を販売しているが、今回のサービスは中小企業などがIT化を推進しやすいようにメニューを拡充すると同時に、中小企業のBCの確保を提供する。
  また、IT機器のハウジングと、サーバー監視や運用代行などをパッケージ化することで低価格にし、専任要員の確保やBCといった中小企業が抱えるITリスクを軽減できるようにした。
  サービスは、子会社のリコーテクノシステムズが全国展開するオンサイト保守体制と、全国約60拠点のデータセンターや監視センターによるサービスを組み合せており、全国のユーザーにワンストップでのIT支援サービスを実現した。災害や不具合などでシステムが停止した際の迅速な復旧対応を可能にするBCMを無理なく実施できるようになっている。
  具体的なパック内容として、サーバーやネットワーク機器をデータセンターに預かる「ハウジングサービス」、ハウジングした機器の「監視サービス」、そして「運用代行サービス」「管理サービス」となっている。
  ハウジングは機器の台数に合せて通常ラックの2分の1の「ハーフラック」と4分の1の「クォーターラック」を用意した。価格はクォータラックプランが初期費用12万750円、月額費用が12万750円など。
  中堅・中小企業のIT化は経済産業省や総務省などの施策として重点が置かれているが、中小企業のIT化を担う地域のITサービス会社の数が少ないのが実情だ。そこで、コピー機などで全国の中小企業ユーザーを持つリコーが、戦略的な事業展開として開始した。

 

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