東京電力など10社がHEMSの普及で連携

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 KDDI、シャープ、ダイキン工業、東京電力、東芝、NEC、パナソニック、日立製作所、三菱自動車工業、三菱電機の10社は、HEMS(ホーム・エネルギー・マネージメント・システム)の市場確立と普及に向けてHEMSアライアンスを設立した。スマートコミュニティアライアンスなどの他団体やハウスメーカーなどとも連携し、異なるメーカー間の接続に関するルールなどを検討し、HEMSアプリケーションからスマート家電群を制御する方法や、アプリケーションの開発・流通、保守の仕組み作りなどを検討し、安全をキーワードとしたHEMS市場の確立を目指す。

 HEMSが実現すると、宅内で家電や電気自動車、太陽電池、電源利用、蓄電システムなどのスマート家電群を、ホームコントローラーで一括管理するようになる。
 すでにスマートハウスの実現に向けた取組みが行われているが、現状では異なるメーカーの機器は連携できない。そこでHEMSアライアンスでは、家庭内のネットワーク化された家電群を連携させ、管理する「HEMSアプリケーション」の開発ならびに基準を考案する。
 ここでは、つなげるためのプロトコルや技術標準規格を検討するのではなく、良質なアプリケーションのみを流通させるための枠組みや、メーカー間の機器同士をつなげる際に、ユーザーや機器の安全を確保するため他社やサードパーティーにどれだけ機器操作の権限を渡せばいいのかなどの問題を検討していく。
 例えば、家庭内のスマート家電を完全に連携させてしまうと、ある機器に故障が発生した際に、何が原因なのかがわかりにくくなる。そこで、「各メーカーの家電屋装置のリモコンを一括で操作するためのアプリケーション」(東京電力グループ事業部馬場博幸部長)としてHEMSアプリケーションを機能させる。????????????? ?????????????
 このほかに、第三者がアプリケーションを開発できるように、技術セミナーを開催し、SDKを配布するほか、開発したアプリケーションをユーザーがアプリケーションのマーケットで購入できるようにする枠組みを考案する。
 HEMSアライアンスでは、3年をめどに一様の成果を示す計画となっている。