NTTデータ、Yahoo!知恵袋から知見

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 NTTデータは、ヤフーと提携し、ヤフーが提供するインターネット上のナレッジ共有サービス「Yahoo!知恵袋」のデータを販売できる独占契約を結んだ。これによりNTTデータは、ヤフーが提供するAPIを通じてYahoo!知恵袋の全質問・回答データを取得し、企業に展開する事業を開始する。新たにデータ活用基盤を開発して、既存のツイッター情報提供サービスと組み合わせ、コンサルティングやSIサービスも実施し、ユーザー企業が多角的にソーシャルメディアやビッグデータ活用を行えるよう支援する。

 ヤフーと独占契約で

 NTTデータは、2012年から米ツイッター社とパートナーシップ契約を結び、ツイッターデータ提供サービスを展開し、製造業や調査会社を中心に活用されている実績がある。
  今回の独占契約に基づき同社は、ネットでの質問・回答形式で多くの知識を蓄積しているYahoo!知恵袋のデータと、これまで培ったビッグデータ活用に関するノウハウを組み合わせ、製品やサービスに関する分析・問題解決や、マーケティングでトレンドを分析したい公的機関や企業に対してサービスを提供する。
  新たに、同社の自然言語処理エンジン「なずき」を用いてYahoo!知恵袋の質問・回答データの全量、任意のキーワードなどで抽出されたデータを解析するプラットフォームを開発する。同プラットフォームを活用し、抽出および分析したYahoo!知恵袋データおよび既存のツイッターサービスも含めたデータをAPI経由でリアルタイムに提供する。
  さらにデータ提供に加え、実際にユーザー企業などがデータを活用するために、データサイエンティストによるビッグデータ活用のためのコンサルティング・サポートや、分析に必要となるデータ解析・検索などのシステム基盤の提供などの支援もワンストップで行う。
  なおYahoo!知恵袋のデータは個人情報にはあたらず、利用者規約で再利用に触れているために活用にあたっての問題はないとしている。
  サービスは、5月から過去データの提供から開始し、以降リアルタイムデータの提供および分析サービスを順次開始していく。


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