アマゾンジャパン、モノづくりベンチャー支援

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 アマゾンジャパンは、日本国内のテクノロジー・モノづくり系ベンチャーやスタートアップ企業の成長を支援するプログラム「アマゾン・ローンチパッド」を開始した。専用のWebサイト「アマゾン・ローンチパッド・ストア」を開設し、スタートアップの製品をアマゾンのマーケットプレイスで販売するだけでなく、マーケティング、ブランド構築、販路開拓、配送、さらに融資やグローバル展開までも支援する。また、今後同社が保有するマーケティング関連のビッグデータをもとに、アドバイスも行うとしている。

 融資やグローバル拡販も

 アマゾン・ローンチパッドは、2年前に米国でスタートしたグローバルプログラムで、100社以上のベンチャーキャピタルやクラウドファンディング、インキュベーターなどが協力し展開している。対象となるのは有形の製品で、IoTやウェアラブル系が多い。
  日本では、日本ベンチャーキャピタル協会、クラウドファンディングのMakuake、起業支援のABBALabと連携する。アマゾンネットワークのクラウドファンディング、ベンチャーキャピタルなどから資金の提供を受けているスタートアップが対象となり、その他は個別申請となる。
  開設したローンチパッド・ストアでは、通常のアマゾンストアと異なり、製品紹介の動画も掲載する。開始時はウェアラブルデバイス、スマートホーム、知育・学習玩具など250種類以上を掲載し、主な製品は、BONXのブルートゥースイヤホン、MAMORIOのIoTを活用した紛失防止タグ、KAMARQのIoT家具などとなっている。
  ハードウェア系のスタートアップは、ネットのクラウドファンディングで出資者を募って製品化を実現するパターンが多いが、その際は少量生産にとどまる。今回のアマゾン・ローンチパッドを利用することで、そこから更に大量生産を可能とする流れが見込める。 また、日本の強みとなるモノづくり領域における新規事業の活性化およびベンチャー育成、海外への販路拡大も期待できる形だ。

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