富士通がIAサーバービジネスの事業戦略を発表

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 富士通は、独シーメンス社と共同出資で設立した富士通シーメンス・コンピューターズ(FSC)社の統合に伴い、新年度のIAサーバービジネスの事業戦略を発表した。FSCは、4月1日付けで富士通の100%子会社となり、富士通テクノロジー・ソリューションズ(FTS)に社名を変更し、今年度中の黒字化を目指す。富士通の野副州旦社長は、IAサーバーの販売目標として「2010年に全世界で50万台、国内で20万台」と具体的な数値を明言し、長期的には2008年度の4%から10%へとシェアの拡大を目指すなど、同事業の大幅強化を図っている。

 米IDG社の調査によると、2008年第4期の時点で富士通グループのx86(IA)サーバーの販売台数は27万台で、世界ではHP社、デル社、IBM社の米国勢に続く4位となる。ただしシェアでみると4%に過ぎず、3位のIBM社とも10%の差を付けられている。
  さらにハードの販売価格が全体的に下落し、収益性は年々低くなるという厳しい現状ながらも、野副社長がIAサーバー事業にかける期待度は高い。野副社長は、同事業を会社に利益貢献するためのプロダクトビジネスとして、さらに富士通のグローバル・グループビジネス展開の象徴的な存在として見ている。
  事業統合により、FTSは4月出荷モデルからグローバルで統一した製品を提供し、監視ソフトも統一製品を提供する。
  開発面でも、IAサーバー「プライマジー」の開発拠点をドイツのアウグスブルグの工場に集約し、これまでFSCと日本で重複が発生していた製品開発や評価の部分を統一するとともに、サプライチェーンの最適化や調達体制を統一することなどで競争力を強化していく考えだ。
  国内ではこれまでに、基幹IAサーバーの「プライムクエスト」とプライマジーの事業部を同一本部に集約したほか、国内販売推進とパートナー支援/営業、技術支援の3本部を1つのビジネスグループに集約するなどの組織改革を行っている。
  販売戦略としては、価格競争は行わず、パートナーへのインセンティブを強化するなどで対応する。今月中にパートナー向けの新しい施策を発表する予定だ。
  これにより、「世界の4強、国内ではシェア30%超えを目指す」(富田達夫副社長)としている。また、パソコンに関しては、今後富士通ブランドに統一する。

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