アップルがiOS6の概要を明らかに

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 米アップル社は、「ワールドワイド・ディベロッパーズ・カンファレンス(WWDC)」を開催し、iPhone、iPodtouch、iPad向けモバイルOSの次期バージョン「iOS6」の概要を明らかにした。新たにアップル独自の地図機能を搭載したほか、音声認識機能「Siri」を強化して、iPadにも対応する。ナビゲーションアプリでリアルな空撮による3Dビューの表示や、音声による対話型道路案内機能を搭載したカーナビアプリなどが実現するとしている。現在ベータ版とSDKをリリースしており、ユーザーへの提供時期は秋を予定している。

 iOS6の変更点としてまず、これまでiOSに搭載していたグーグルマップに変わって、アップル独自の地図アプリケーションを搭載している。目的地を入力すると道順を音声案内するほか、渋滞情報や所要時間、周辺スポットの情報なども提供する。
 道路交通情報は常にアップデートし、目的地までの所要時間が極端に変わった場合は、早く到着する別のルートの案内も行う。さらに、空撮画像を使った「フライオーバー」機能で、リアルでインタラクティブな3D地図を表示することもできる。これにより、個人所有するiPhoneやiPadのカーナビへの適用が可能になる。
 対話型音声認識機能のSiriのサービスは、iOS6では15カ国で利用できるようになり、iPadでも利用できるようになる。機能も拡充し、スポーツの試合結果の確認やレストランの予約が行えるようになっているほか、ハンズフリー機能を進化させ、「アイズ・フリーモード」で声だけを使ってiPhoneと対話することもできる。
 さらに今回、標準でSNSのフェイスブックが組み込まれたことで、Siriの対応アプリから音声で記事を投稿することも可能となっている。

 

 このほかの注目の機能として、電子化された飛行機や野球のチケット、電子マネー、店舗のポイントカードなどを一括で管理する「パスブック」アプリケーションを搭載している。パスブックを利用すると、例えば店舗や空港などで、必要なチケットやフライトゲートの変更の情報などが、自動で表示されるようになる。

アップルiOS6の告知ページ