情報化月間始まる

06 9/24

 経済産業省、内閣府、総務省、財務省、文部科学省、国土交通省の6府省は、10月1日から始まる今年の情報化月間の詳細を公表した。経産省の中に「情報化月間推進会議」を設けてテーマなどを検討してきたもので、今回は、ITインフラでは世界最高水準のレベルに達したが、ITの利活用面での進捗(ちょく)が思わしくないことを受けて「改革の新たなる挑戦」をメインテーマに据えた。サブテーマには政府のIT新改革戦略で重要課題となっている「IT経営による生産性の向上」を掲げ、企業のIT化促進を後押しすることになる。

  情報化月間は今年で35回目を迎え、ITを競争力のある企業・組織のインフラとして次のステップに移るために「改革への新たなる挑戦」をメインテーマに掲げた。
  01年の「e-Japan戦略」から5年が経ち、ITインフラは目標どおり世界最先端レベルに達している。しかし、日本企業の国際競争力強化や豊かな国民生活を可能にするITの利活用の面では、その課題は大きいことから、これまでの情報化月間のメインテーマ「ITで創る21世紀」から変えている。
  今年の行事は、昨年よりテーマを絞り、179件を予定している。地域別では、北海道地区が6件、東北地区が17件、関東地区が59件、中部地区が21件、近畿地区が33件、中国・四国地区は15件、九州・沖縄地区が27件となっている。これに全国規模で実施される「秋季情報処理技術者試験」を加えた。
  ここ数年は情報セキュリティの啓蒙活動が続いているが、今年度も「情報セキュリティセミナー」を全国各地で開催するほか、「インターネット安全教室」が全国規模で開催され、セキュリティ対策の重要性などをさらに啓蒙していくことになる。
  また、10月2日の情報化月間記念式典では、「ITによる経営改革」や「スーパーCIOに聞くITコーディネーター」などの記念講演会のほか、人材育成、エンタープライズ系プロジェクト、組込み系プロジェクトなどをテーマに12の興味深い講演が予定されている。

  情報化月間2006 http://www.jipdec.jp/gekkan/