任天堂ほかメーカー3社がメタボ予防・改善システムを開発

09 2/2

 NECとパナソニックメディカルソリューションズ、日立製作所の3社は、任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」と連携するメタボリックシンドローム(メタボ)の予防・改善システムを開発した。任天堂が開始する特定保健指導システムを支援する新サービス「WiiFitからだチェックチャンネル」に合せたもので、健康増進系ゲームの「Wii Fit」で取得した体重や運動量の測定データなどを、インターネットを介して保険事業者に提供し、特定保健指導を受けることができる。新しいプラットフォームとしてテレビを活用することにより、効果的なメタボ対策システムを実現する。


 2008年4月から、医療保険者に対してメタボの早期発見を目的とした健康診査の実施と、メタボおよび予備軍と診断された対象者への保健指導の実施が義務付けられており、それに対応するアプリケーションを複数ベンダーが開発している。
Wii Fitからだチェックチャンネルは、ゲームソフトのWii Fitで計測した体重やBMI、運動量の測定データを、インターネットを介して保険指導者に提供するプラットフォームとなるアプリケーションで、同チャンネルに各ベンダーのアプリケーションを連携させることで、家庭のテレビから双方のデータをまとめて見られるほか、テレビを通じて健康診断サービスを受けることもできるようになる。
NECとNECモバイリングは、グループ社員向けに提供している既存の携帯電話を活用した健康増進支援サービスと同チャンネルを連携させ、4月より全社員の家族も対象としてサービスを開始する。健康保険組合向けに、外販も行う。
これにより、家庭内の健康活動データと、携帯電話サービスで管理する食事や喫煙、飲酒量のデータを統合し、より詳しい診断を受けられるようになる。
また、日立と日立ソフトウェアエンジニアリングは、個人データを安全に管理するとともに指導者向けテンプレートなどを提供する健康指導サービス提供者向けの「遠隔健康指導基盤システム」を、パナソニックメディカルは、保険指導者の業務を支援する「プリッシモ・シグサ」をそれぞれ開発し、社内実証を経て4月よりサービスを開始する予定だ。

 

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