SCSKがハイブリッド対応のクラウド導入アプライアンスを発売

12 10/22

 SCSKは、ハイブリッドシステム対応型のプライベートクラウドアプライアンス「クラウド・システム・イネーブラー」を発売した。クラウドシステム基盤の構築に必要なハード、仮想化ソフト、クラウド管理ソフトをオールインワンにしたもので、最小のシステム構成でスタートできるなど、初期構築工数の削減によってシステム構築コストを70%程度削減でき、通常半年以上の期間を要するクラウド基盤環境の構築を、最短1カ月で実現するとしている。SCSKは、3年間で40億円の売上を目指す。

 

 クラウド・システム・イネーブラーは、プライベート、パブリック、ハイブリッドの各クラウド形態に対応している。
最小構成でプライベートクラウドを構築し、処理負荷が高くなったらハイブリッドクラウド機能によって、SCSKのクラウドサービス「USiZE(ユーサイズ)」やアマゾン・ウェブサービス(AWS)など他社のクラウドサービスを利用してシステムを拡張することができる。
 「アパッチ・クラウドスタック」の商用版である「シトリックス・クラウドプラットフォーム」を活用したオープンアーキテクチャでデザインされ、米ライトスケール社のクラウド管理サービスやSCSKの「プライム・クラウド・コントローラー」などのハイブリッドクラウド管理システムとの連携が実証済みとなっている。
 CPUやメモリー、ネットワークおよびストレージをオンデマンドでリソースプールから自動で提供するほか、事前に設定した仮想マシンのイメージライブラリーから容易に仮想マシンを利用でき、クラウドサービスの提供を簡素化している。
 運用面では、仮想マシンの一覧や利用されているリソースなどのクラウド利用状況をリアルタイムで可視化してレポートするほか、運用・障害対応に必要なクラウド管理機能とハード管理機能を標準搭載し、サービス事業者がパブリッククラウド運用に必要な課金やユーザー管理機能も備えている。
 ストレージ機能を追加したモデルや、エンタープライズアプリケーション・モバイルアプリケーション開発実行環境を準備したモデルなどを順次リリースしていく。価格は、495万円からとなっている。

SCSK