日本ユニシス、インフォベック、IDSがクラウドでJSOX-IT対応システムを構築

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 日本ユニシス、インフォベック、アイディーエスは、三井物産グループの物流企業であるトライネット・ロジスティクスの基幹システムを日本ユニシスの企業向けクラウドサービス「U―Cloud IaaS」環境で構築した。これまでトライネットは、インフォベックが提供する完全Web型ERPパッケージ「GRANDIT(グランディット)」をオンプレミスで利用しており、今回内部統制と事業継続計画(BCP)対策の強化などを目的として、GRANDITで構築した基幹システムをクラウド環境に移行した。

 

 トライネット・ロジスティクスは、今回システムをクラウドへ移行するにあたっての検討材料として、BCPおよび内部統制の強化、運用コストの削減、将来的なIT基盤の安定化などを挙げていた。
特に、金融庁が公開している日本版SOX法ガイドラインへのIT対応として、経済産業省が示した「J―SOX IT統制」に対応する必要性があった。そこで、システムおよび業務運用を外部委託することで、業務の透明性を高めることを考えた。
導入を決定した理由として、まずトライネットは、オンプレミスでGRANDITを利用していた実績があり、GRANDITで各種法改正への対応を行っていた。さらに日本ユニシスのクラウドサービス基盤であるU―Cloudには、すでに多数の企業のメインシステムを運用している実績があった。これらの経緯から、そのまま基幹システムをクラウド環境へ移行した。
SLAでサービスレベルを担保することで、IT基盤の安定化、透明性を確保している。なお、「クラウドERPシステムでJ―SOXIT統制対応を実施したのは今回が初」(日本ユニシス広報)となっている。
GRANDITは、インフォベックが事業推進母体となって複数のSI会社によるコンソーシアム形式で開発・販売しているERPパッケージで、これまでにトータルで550社以上への導入実績がある。そのなかで日本ユニシスは、クラウドパートナーとしてGRANDITコンソーシアムに参加しており、クラウド環境でもGRANDITの導入実績がある。

  以前IDSがトライネットにGRANDITを導入した経緯があり、クラウド移行に関してもシステム要件を把握している同社が開発に参加し、今後のシステムの運用も担当する。

日本ユニシス

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