アビームが情報分析代行サービスを開始

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 アビームコンサルティングは、BI(ビジネス・インテリジェンス=情報活用)ビジネスを強化する。既存のサービスに加えて、新たに企業の基幹システムに蓄積されている情報の分析と活用支援を行うアウトソーシングサービスとして「情報活用促進サービス」を開始した。同サービスはアビームのコンサルタントが、同社が既存顧客との関連性やERPの構築などで得た専門的知見をもとに、顧客企業が所有するデータの分析業務を代行し、ビジネス改善や企業変革のための知見をアウトプットとして提供するもので、料金体系には成果報酬方式を取り入れている。

 情報活用促進サービスは、すでにBIツールを導入しているがうまく活用できていない顧客企業を中心に、顧客企業からデータ分析の依頼を受け、アビームがデータを預って分析を代行する「アウトソース型」と、同社のコンサルタントがクライアント企業に常駐し、専任要員の育成を含めてBI活用支援を行う「インソース型」の2種類の形態でサービスを提供する。
 同社は、これまで蓄積してきたSAPジャパンのERP製品の豊富な導入実績のなかで得た顧客基盤に関する知見や、ユーザーのデータ・ウェアハウスやBIの保守をしている関係などで得た知見などをもとに、ベンダーフリー体制で、経営管理からCRM、SCMまで幅広い領域で分析サービスを提供する。
サービス価格は500万円からとなっているが、料金体系として従来のコンサルティング料金体系に加え、コストの削減や売上げ向上などの成果に応じた成果報酬方式や、分析業務の質やアウトプットの価値に連動するモデルなど複数の方式を用意している。
 新サービスのほかにも、同社は「アビームBIサービス」として、BIシステム導入の準備から実際の導入、導入企業に対してBIの活用状況の診断や使い方のアドバイスまでワンストップのBIサービスを提供している。
「ユーザー企業内では、IT部門に対する期待値が高まり、CIOに対する要求も強まっている」(山田裕一執行役員プリンシパルコーポレート統括)という状況で、アビームBIサービスにより、「企業のIT部門を社内コンサルタント部門に変革させる支援を行う」としている。

   アビームBIサービス全体で、2013年までに年間50億円規模を目指す。

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